2年間C#プロジェクトに携わった中でよく使ってきたLINQまとめ
C#
0. はじめに
ここ2年程、C#を使ったプロジェクトに携わっています。 LINQがこれまた便利なもので、コードがシンプルになるためガシガシ使っているのですが、 備忘録のためよく使うLINQをまとめておきたいかと思います。
1. LINQとは
Language Integrated Queryの略です。 SQLのクエリのような表記を使うことで、データに対する検索や操作を簡単に直感的に行うことができます。 SQLとは違う!!と怒る方もいるようですが、私は気にしません。 DQとFFの違いと思ってください。(←大嘘)
2. よく使ってきたLINQ
2-1. Where
指定した条件に一致する要素のみを抽出します。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Where(v => v % 2 == 0); // 結果:2, 4
2-2. Any
要素が含まれているかを調べます。条件を指定することもできます。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Any(); // 結果:true
values.Any(v => v == 3); // 結果:true
values.Any(v => v == 7); // 結果:false
2-3. Contains
指定した要素が含まれているかを調べます。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Contains(3); // 結果:true
values.Contains(7); // 結果:false
2-4. First
先頭要素を取得します。条件を指定することもできます。 値が取得できない場合はエラーとなります。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.First(); // 結果:1
values.First(v => v % 2 == 0); // 結果:2
values.First(v => v % 2 == 9); // 結果:エラー
2-5. FirstOrDefault
先頭要素を取得します。条件を指定することもできます。 値が取得できない場合は型の初期値が返ります。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.FirstOrDefault(); // 結果:1
values.FirstOrDefault(v => v % 2 == 0); // 結果:2
values.FirstOrDefault(v => v % 2 == 9); // 結果:0
2-6. Last
末端要素を取得します。条件を指定することもできます。 値が取得できない場合はエラーとなります。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Last(); // 結果:5
values.Last(v => v % 2 == 0); // 結果:4
values.Last(v => v % 2 == 9); // 結果:エラー
2-7. LastOrDefault
末端要素を取得します。条件を指定することもできます。 値が取得できない場合は型の初期値が返ります。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.LastOrDefault(); // 結果:5
values.LastOrDefault(v => v % 2 == 0); // 結果:4
values.LastOrDefault(v => v % 2 == 9); // 結果:0
2-8. Max
最大要素を取得します。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Max(); // 結果:5
2-9. Min
最小要素を取得します。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Min(); // 結果:1
2-10. ElementAt
指定したインデックス位置にある要素を取得します。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.ElementAt(2); // 結果:3
2-11. Distinct
重複する要素を除外します。
var values = new[] { 1, 2, 3, 1, 4, 3, 5 };
values.Distinct(); // 結果:1, 2, 3, 4, 5
2-12. Select
変換関数を適用した結果を取得します。
var values = new[] { 1, 2, 3, 4, 5 };
values.Select(v => v * v); // 結果:1, 4, 9, 16, 25
3. おわりに
LINQを使ってシンプルなコードを書いていきましょう! 他にもありましたら随時更新させて頂きます。
※以下のサイトでC#のビルド・実行が簡単に行えます。ちょっとしたお勉強のときにとても便利!
https://dotnetfiddle.net/